なぜ、あなたの会社の社員は「受け身」なのか?🤔――末広信太郎氏が明かす、社員が自ら動き出す「心でつながる企業カルチャー」の作り方
「社員がもっと主体的に動いてくれたら…」
「部門間の壁が高く、連携がうまくいかない…」
「新しいことに挑戦する雰囲気が、社内にない…」
多くの中小企業の経営者が、このような悩みを抱えています。一人ひとりの社員は優秀で真面目。それなのに、組織になると力が発揮されない。この問題の根源は、どこにあるのでしょうか?
先日、弊社スタジオにて、Co-Evolution株式会社の代表であり、「日本で一番大切にしたい会社」大賞を受賞している大和合金株式会社で社外チーフ・カルチャー・オフィサーを務める末広信太郎氏をお招きし、「心でつがる企業カルチャー作り」と題したセミナーを収録いたしました。
本記事では、その講演内容のエッセンスをご紹介します。なぜ今、企業カルチャーがこれほどまでに重要なのか、そして、どうすれば社員の心を一つにし、自走する組織へと変革できるのか。その具体的なステップを、ぜひご覧ください。
■ 失われた日本の強さと、これからの時代の「心の繋がり」🇯🇵❤️
かつて「Japan as Number One」と称賛された日本企業。その強さの源泉は、深い信頼関係と本音のコミュニケーションにありました。しかし、バブル崩壊後の成果主義やグローバル化の波の中で、私たちはその「心」の部分を置き去りにしてしまったのではないか――末広氏はそう警鐘を鳴らします。
未来予測理論によれば、2025年からは「心の繋がり」の重要性が増す「自律社会」が到来すると言われています。今こそ、私たちは企業経営の軸足を「理念」や「心」に戻すときなのです。
■ 成果の「土台」にあるもの――なぜカルチャーが重要なのか?🌱
「カルチャー作りに時間をかける余裕はない」と思われるかもしれません。しかし、末広氏は「成果が出ないのは、成果だけを追い求めているからだ」と指摘します。
結果(成果)を生むのは、社員の「行動」です。その「行動の質」を決めるのは「思考の質」。そして、その思考の質を根本から規定しているのが、組織の「関係の質」――すなわち企業カルチャーなのです。
魅力的なカルチャーは、人材を惹きつけ、育て、主体性を引き出し、部門の壁を超えた協力を生み出します。事業の成功は、この土台なくしてはあり得ません。
■ 企業カルチャーは「変えられる」。その具体的な3ステップ📝
では、どうすれば企業カルチャーを変えられるのでしょうか。末広氏は、自身のコンサルティング経験に基づき、明確なプロセスを提示します。
1️⃣ 課題の構造を直視し、現在のカルチャーを明確化する
まずは、社員が直面している課題からスタートし、その根本原因である現在のカルチャー(例:「助け合わない」「短期的な成果を求める」)を洗い出します。
2️⃣ 経営チームが「本音の対話」で、ありたいカルチャーを描く
カルチャーは、社長一人で作るものではありません。経営チーム全員が本音をぶつけ合う「対話」を通じて、心から実現したいと願う「ありたいカルチャー」を共に創り上げます。
3️⃣ 「対話型リーダーシップ」で、カルチャーを全社に広げる🗣️
リーダー自らが「対話」を通じて部下の思いを引き出し、チームの思いを育む。この「対話の連鎖」こそが、カルチャーを組織の隅々にまで浸透させる、唯一確実な道なのです。
■ あなたの会社が、未来の日本を創る🌟
企業カルチャー作りは、単なる組織の問題解決に留まりません。それは、社員一人ひとりの人生を豊かにし、ひいては社会全体を元気にする、尊い営みです。
株式会社ブレーンは、このような本質的な課題解決に取り組む団体・企業の皆様を、最適な講師との出会いを通じてサポートいたします。